My sixth column for the local Setouchi Times newspaper was about my encounter with spring at a local park. It was one of my favorites, mostly for the pictures. I spotted a Longtailed Tit couple building a nest from spiderweb and moss, and while I was shooting pictures of them, a tanuki came waddling by. It was nice.



冠梅園で春がやって来る
ライオン ジミー
先日、大好きな冠総合公園の梅林へお散歩に行ってきました。梅の花がすでに散り、空気がまだまだ冷えていました。それでも自然界の春の賑やかな空気をふんわりと感じることができました。野鳥のさえずりを聞きながら山を登って、瀬戸内海の眺めを味わっていると、まだ葉の無い木に小さな鳥の動きに気を取られました。見るとエナガでした。
エナガは小さくて丸くて、とてもかわいい小鳥です。外を歩く度にいつも探しています。今回のエナガは同じ方向へ行ったり来たりして、くちばしに何かを咥えている姿を見せてくれました。
それで気づきました。春の巣作りだ!
そっと、そっと追いかけてみると梅の木の股で蜘蛛の糸と苔でエナガの夫婦が一生懸命巣を作っていました。幸いにもカメラを持っていたので写真も撮れました。
「親が子供の為に頑張って安全な家を作るのは大変だな」と思いながら見守っていました。
しばらくすると近くの道に大きな茶色の何かが通り過ぎました。
「今度はなに?」と訝りながらまたそっと、そっと追いかけました。
するとタヌキさんがおそらく小川でエサを探したあとの帰り道でした。
僕の事を完全に無視して近くの植木をクンクンしながらのんびり歩いていました。その丸い背中を見ると「ふっ」と笑って、また写真をいっぱい撮らせてもらいました。
これも新鮮な経験でありながら、なんとなく懐かしい場面でもありました。
僕の実家があるカンザス州では毎日のように野生動物と触れ合えました。でも日本に来て以降は滅多にない事でした。リスやウサギ、鹿、アライグマなどの存在がない光市はある意味で少し寂しいと思うこともありますが、あの日やっぱり「懐かしい動物がここにもいるんだ」と感じました。
小さな癒しとして有難いひと時でした。
これから自然界はますます元気になると思います。動物も、植物も動きだして、段々と生気あふれる世界に戻ります。その日々の変化を見ると時間の流れと季節の移り変わりをもっと深く感じます。人間が自然界から離れて暮らすようになった現在ではそれが忘れられがちの事でもありますが忘れちゃいけない事だと思います。
人間も、自然界に縁がまだまだあります。
皆さん是非外に出て大自然が春を迎えている事を観察してみてください。
きっと僕みたいに癒しを見つけることができると思います。
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