Tsurezure #9 – Crested Kingfisher

The next in my newspaper column series is about my finally successful search for a crested kingfisher, or ヤマセミ in Japanese. It’s an elusive bird that seems to be only active in the early morning, so it took a while to get a picture. But I did, and I was glad to do it. They’re lovely birds, big and smooth.

Here are some pictures.


やっと、ヤマセミ

以前、瀬戸内タイムスさんの記事で触れましたが僕は野鳥観察・撮影が好きです。日常な生活のついでに見たり撮ったりがほとんどです。鳥を探すためにわざわざ旅に出たりすることは滅多にないことですがヤマセミはちょっと違います。

以前、周防の森ロッジさんで野鳥観察イベントに参加しました。その周辺には「ヤマセミ」と言う珍しい鳥がいると聞いて興味が沸きました。

僕はよく島田川の河口辺りで散歩をします。その時一番楽しいのはカワセミがいる事です。カワセミが小さくあまり珍しくない鳥ですが非常に綺麗で面白いんです。色が鮮やかな青緑色と赤色で動きも早く、小さな魚を捕るときの目つきがかわいいです。すっかり「カワセミファン」になったのでヤマセミがカワセミの仲間なら是非見たいと思いました。

ですが見つけるのは思った以上に大変でした。周防の森ロッジさんの近く旭橋近くに1・2羽がいると聞きましたが、この近年では工事の為にずっと隠れているらしいです。それで出てくる時間帯が限られているし警戒心が強いので、すぐ逃げるらしいです。

それでも、ちょっと時間が出来た時に行ってみました。6か月の間に5回程いって朝・昼・夕方もチャレンジしました。そうすると朝方はよくほかの鳥ファンもいて「鳥情報」を聞くこともできてそれはそれで楽しかったです。でもなかなか目的は得られなかったです。

ところがつい先日、できました。見ました。1週間前は昼頃いってみたら近くの草刈り作業している地元の方がとても優しく話してくれました。「作業で撮影の邪魔をしてごめんね」と言って下さり(笑)「ヤマセミなら朝6時半頃じゃないとダメだよ」と教えてくれました。実はご本人がその日も見たそうです。

そこで確信しました。週末なら5時半に起きて、できるだけ早く旭橋で待機しようと。

金曜日の夜はカメラを準備して土曜日の朝、妻を起こさないようにそっとそっと起き上がりました。簡単な支度をして出発。6時過ぎに到着して椅子とカメラをセット。そして、待つ。早朝の澄んだ空気がおいしかったです。いろんな鳥の声を聴きながら、涼しい朝を満喫しました。

でも、待つ。

1時間も待ったところで「ま、今日もだめかな...」と思った時に何かがきた。

白っぽい、まあまあ大き目と体の鳥が水面近くに飛んできました。動きがカワセミに似たように見えましたが、もっと大きかったです。

いまだ!とおもって連写でカメラを向けました。

確かにヤマセミでした。下流方面からきて一瞬旭橋の上にとまって、それでまた下流方面に去っていきました。竹林で止まったら特徴の冠羽を見せました。

遠くて比較的に小さい鳥なので持っているレンズがちょっと足りませんでしたが80連写の中で2・3枚も綺麗に撮れました。

本当に良かったです。オマケに帰りでいつもの島田川の河口周辺に寄り、カワセミのいい写真も撮れました。

やっと、ヤマセミを見られて本当に良かったです。野鳥観察って楽しいよ!

Setouchi Tsurezure #3 – Happy New Year

An open sake pitcher, a bottle of Gokyo sake, and a small ceramic cup alongside a paper envelope with Japanese herbs and spices for making traditional otoso sake for New Year’s.

Happy New Year

2023年が終わって、2024年がやっと来ました。今の時期はとてもすきです。なぜかというと日本のお正月とアメリカのNew Yearは大分違うからです。

他の習慣もあります。例えば0時には夫婦やパートナー同士がよくキスをします。それは新年で幸運をよんで、夫婦で仲良くできるように信じられているからです。

0時になったら、皆が一斉にAuld Lang Syne(オールド・ラング・ザイン)という曲を歌います。元々スコットランド出身の詩人ロバート・バーンズ氏が書いた詩を音楽に合わせたものですが、日本では「蛍の光」で知られているらしいです。アメリカ人として初めて来日した時、お店が閉店する時間にこの曲が流れているのを聞いてかなり驚きました。まるで毎晩がニューイヤーのような感じがしました!

元旦になると、アメリカ人はよくNew  Year’s Resolutions「新年の抱負」を立てます。「新年で痩せます!」や、「今年はお酒の量を減らします!」みたいなことを宣言しがちですが、もちろんほとんどはすぐ忘れ去られいつも通りになります。

これは限られているかもしれませんが、実家では元旦に「ブラック・アイド・ピーズ」という豆料理を食べました。和訳すると「黒目豆」といいますが、シンプルな煮豆でアメリカの南部の定番料理です。元旦で食べると新年の幸運につながると思われています。信じるかどうかは個人の判断です…

アメリカで新年は一晩で賑やかになりますが、日本と違って連休にはなりません。ある店は31日の夜の準備のために少し早めに閉店しますが、1月1日はほとんど通常営業です。公務員なら元旦は休みになりますが、2日からは完全にいつも通りになります。

個人的に、日本のお正月のほうが好きです。皆がゆっくり、のんびり集まって家族で過ごすことは良いです。そして何よりも日本のお正月の雰囲気が好きです。テレビでは着物姿が現れて伝統的な琴曲も流されているので、どこに行っても昔の日本の風情を感じます。

いつものバリバリ働く日本人がやっと落ち着くような感じで、やはりお正月がいいですね。

それでは、改めて明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

Setouchi Tsurezure Series #2 – New Interests

A closeup of a round, reddish and black bird.
A daurian redstart, as featured in the article below.

A scan of the article from the Japanese newspaper.

新しい趣味の味わい

この歳になると新しいこと始める事は遅いかもしれませんが、最近写真撮影が本格的に趣味になりました。

仕事の関係上、仕方なく始めた写真を最近では面白いと思うようになりました。それはスキルアップの為に勉強しコツをつかんだからです。やっと思い通りに撮れた時に「やっぱり楽しい!」と気づきました。

独学で教科書やインターネットで勉強しても、上達には限界があります。そうなるとやはり教室にお世話になるしかありません。今年の秋から「ひかり写友会」に入会し、岡本国治先生の下で勉強しています。他の会員さん達の作品を見て衝撃を受けました。僕は「まだまだだ」と実感しました。でもそれで良かったと思います。

なぜかと言うと、もっと頑張るという原動力につながります。自分が新しい技術を身につけることは一番楽しいことだと思いました。若い頃には色々遊び、楽しい事がありましたが、もしかして遊びにしか目を向けていなかったのかも知れません。今は若い頃のわくわく感が薄くなりました。やっぱり歳をとると学ぶ事が役に立つことだけでなく、楽しいことだと気づきます。

そして、今はいい写真の撮り方を学ぶことで人生に新しい彩りが付いてきます。

僕はもともと野鳥を見るのが好きで、散歩のときに野鳥を探して種類を調べたりしていました。最近はスマホアプリを使って自動で映像・鳴き声を分析し、見た鳥の品種が分かるようになりました。今ではカメラを持ち歩き、できるだけ綺麗に撮っています。撮った写真を見て「これだ!」と満足できるワンショットを見た気持ちは最高です。なので、いつもそのチャンスを探すようになりました。

そこも新しい趣味のいいところだと思います。いつものことが一味違うことになります。今は同じ風景を見ても以前とは見方が変わって、写真で撮ればどうかなと考えながら見ています。自然の景色への意識も変わりました。まるで、自分の一部になったかのように日常生活に影響を感じています。

ですが懸念もあります。特に経済的な。カメラ関係商品は安くありません。そして不思議と中毒性もあります。「これ、違うレンズで撮ったらどうかな?」とか「最新のカメラならもっと綺麗に撮れるんじゃない?」などを考えるときが不思議と多くなります。本当のことかもしれませんがやはり我慢も大事です。 この歳でこんなに新鮮な気持ちになるとはビックリします。40代も半ばを過ぎ、やっぱり人生まだまだだと良くわかりました。皆さん、もし自分の人生の彩りを最近薄く感じたなら、新しい趣味を探してみませんか?意外な効果が出るかもしれません。カメラを通して新しい彩りを見つけた僕のように。

Setouchi Tsurezure Series #1 – Introduction


A scan of the article from the November 18, 2023 issue of the Setouchi Times.

初めまして、ライオンジミーです。これから時々瀬戸内タイムスさんで記事を書きます。よろしくお願い致します。

まずは自己紹介しようと思います。

僕はアメリカ・カンザス州の田舎で生まれ育ち、隣のオクラホマ州のタルサ大学でドイツ語と哲学を勉強しました。その後アイオワ州で大学院生としてドイツ語・語学修士の学位を取りました。そして、ドイツのベルリンにて勉強を続け、知人の仕事の紹介で2004年に初来日しました。

日本に来る前はこの国と何も縁が無かったこともあり、言葉しも文化も分からない状態でした。それでも山口県での生活が気に入ったのは、日常の生活リズムや景色が何となく地元カンザスにいるような感覚だったからと思います。約2年後には素敵な女性と出会い、翌年結婚しました。すっかり山口県に根付いた生活の日々。現在は光市で家族三人で暮らしています。

思い返せば来日して19年。やっと日本語が困らない程度に話せるようになりました。更に日本文化にも興味が沸き、自分に合う過ごし方ができています。

当初は英会話講師として働きましたが、2016年に独立し、今は英訳・ライター業です。日本語を英語に訳したり、自分で取材して記事を書いています。

今回は日本語で文章を書いているので、緊張で汗をかきながらキーボードを打っています。もし変な日本語でしたらお許し下さい。

翻訳の仕事は多様性が豊かです。観光や文化、文学等の原稿を慎重に読み、自分の理解を深め、そして英語に書き直すという作業です。最近は横溝正史のミステリー「悪魔が来たりて笛を吹く」を英訳し、今年2月にイギリスで出版されました。

日本各地の観光サイトからも依頼がくることで、行った事がない場所でもどんどん詳しくなり行った気持ちになれます。非常に面白い仕事です!

地元の中小企業のウエブサイトも英訳していますが、山口県内の仕事はほとんど日本酒関係です。

僕はかなりの日本酒マニアで、以前も瀬戸内タイムスさんに紹介して頂いた際も、県内の酒蔵を全て巡り、アメリカでそれらを紹介する本を出版しました。これからも地元の酒蔵の力になれたら嬉しいと思います。

もちろん美味しいものですが、日本酒の魅力はやはり職人技の塊であることです。お米から酒を造るには職人の知識・経験・勘が欠かせない事で、かなり興味深いです。日本酒の興味に釣られて最近酒器にも興味が沸き、陶磁器を集めています。萩焼はもちろんですが山口県のあちこちに才能溢れる陶芸家がたくさんいます。

これから瀬戸内タイムスさんでは自分の好きな物がテーマになります。ということは、地元の隠れた職人や文化、美しい自然や、おいしい日本酒がほとんどだと思います。そしてたまには陶磁器についてお話ししたいです。

やはり、山口県は歴史でも文化でも自然でも恵まれているのです。